大分県アイバンク協会理事長の久保田と申します。私は2009年に大分大学医学部眼科教授を拝命し、大分に赴任してまいりました。そして2010年に大分県アイバンク協会理事に就任し、2017年から理事長を仰せつかっております。1965年4月に日本アイバンク協会が設立され、大分県アイバンク協会は大分医科大学病院の開院直前の1981年8月に設立されました。大分県アイバンク協会では、角膜疾患で失明に近い状態になられた患者様の光を取り戻すべく、角膜移植手術のサポート、および角膜の提供である献眼活動、および活動の啓蒙を行っています。さらに日本アイバンク協会と連携しての献眼登録推進活動、知識の普及、広域ネットワークを使った連絡も行っています。献眼は心臓が停止した死後あるいは脳死下の両方で可能です。臓器提供の意思表示は、運転免許証、マイナンバーカード、臓器提供意思表示カード、健康保険証でできます。その意思表示は家族と共有しておくことが大切です。また角膜移植を受ける希望のある方は、かかりつけの眼科から大分大学医学部附属病院眼科に紹介してもらってください。角膜移植待機の登録が必要です。
現在は海外アイバンクからの輸入角膜で手術ができるようになっていますが、主な供給源は国内の献眼であります。コロナ禍以来献眼はさらに少なくなっています。献眼があった場合は大分県では大分大学医学部附属病院で角膜移植手術を行っております。その手術料から一部がアイバンクの活動資金になっています。また賛助会員からの会費、一般からの寄付、病院・医院・薬局等の窓口に設置していただいている募金箱などで活動が支えられております。本ホームページをご覧になられた方には、ぜひアイバンク活動にご支援いただきますようよろしくお願いいたします。

公益財団法人 大分県アイバンク協会
理事長 久保田 敏昭

略歴

  • 1982年 九州大学医学部卒業
  • 1990年 エルランゲン-ニュルンベルグ大学留学(A-v-Humboldt奨学研究生)
  • 1995年 九州大学医学部眼科講師
  • 1999年 国立病院機構長崎医療センター眼科医長
  • 2004年 産業医科大学医学部眼科助教授
  • 2009年 大分大学医学部眼科教授
  • 2010年 大分県アイバンク協会理事
  • 2011年 大分県アイバンク協会副理事長
  • 2017年 大分県アイバンク協会理事長
  • 2023年 大分大学名誉教授、大分大学医学部眼科特任教授