角膜の病気や外傷等により、白く濁った角膜を透明な角膜と取り替える手術を角膜移植といい、お亡くなりになられた後に、角膜(眼球)を提供していただくことを「献眼」といいます。心停止後、6時間~12時間であれば献眼が可能といわれていますが、季節や状態にもよりますので、当協会では6時間以内の摘出に努めております。
献眼いただく方の年齢に上限はございません。近視や、白内障、緑内障等であっても献眼が可能です。
ただし、いくつかの感染症(B型肝炎・C型肝炎・エイズ等)の場合は、献眼はできません。また、摘出後は、義眼を装着いたしますので、お顔はほとんど変わりありません。

献眼の流れ

【ご本人の意思表示がある場合、または拒否されていない場合】
+【ご遺族の同意がある場合】

お亡くなりになられた方が、生前、献眼の意思表示をしている場合(意思表示カード等含む)、または、拒否をしていなかった場合は、ご遺族様の同意があれば献眼が可能です。(平成22年施行 改正臓器移植法)

①ご家族/病院/施設等よりお電話

お亡くなりになられてから6時間以内での摘出をお願いしております。
ご心痛の中大変恐縮ですが、できるだけ早めのご一報をお願いいたします。
■大分県アイバンク協会(TEL:097-549-1411)

②死亡時刻や死因等のヒアリングをさせていただき、献眼が可能か否かをお伝えいたします。

③献眼可能な場合:医師を派遣
 ご遺体のある場所へ摘出医が伺います。
 摘出後は義眼を装着いたします。

【ご本人が生前、献眼を拒否していた場合】

 献眼はできません。

【ご本人の生前の意思は不明】+【一部の家族が反対している場合】

 献眼はできません。

よくある質問

献眼とは何ですか?

死後、角膜移植のために眼球(角膜)を提供することを「献眼」といいます。生前にご本人が提供の意思表示をしている、または、拒否していないこと、かつ、ご家族の同意がなければ献眼には至りません。また、一部の感染症(エイズ、B型肝炎、C型肝炎等)の場合は、献眼ができません。

死後何時間以内なら献眼は可能ですか?

6時間から12時間以内といわれています。気温や亡くなられた時の状態にもよります。大分県では、できる限り6時間以内の摘出をお願いしております。

献眼できない場合はありますか?

B型肝炎、C型肝炎、エイズ等いくつかの感染症の場合や、下記の場合は献眼ができません。安全な角膜をあっせんする観点から、ご家族や主治医に感染症や伝染病がないことを、確認させていただくようにしています。

(1)原因不明の死
(2)全身性の活動性感染症
(3)HIV抗体、HTLV-1抗体、HBs抗原、HCV抗体等が陽性
(4)クロイツフェルト・ヤコブ病及びその疑い、亜急性硬化症全脳炎、進行性多巣性白質脳症等の遅発性ウイルス感染症、活動性ウイルス脳炎、原因不明の脳炎、進行性脳症、ライ(Reye)症候群、原因不明の中枢神経系疾患
(5)眼内悪性腫瘍、白血病、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫等の悪性リンパ腫

近視でも献眼はできますか?

できます。近眼や老眼などの視力は問題ありません。
目のアレルギー疾患がある方でもできます。角膜に傷が無く、透明であれば献眼に支障はありません。

献眼後は、顔が変わりますか?眼がくぼんでしまうのではないですか?

献眼(眼球摘出)後は、義眼を入れますので、お顔はほとんど変わりません。ご安心ください。

特定の人に提供はできますか?

臓器移植法で定められた法律内での親族優先提供が可能となりました。但し、親族の範囲や提供者の書面での意思表示など様々な制約があります。 献眼登録申込時に、親族優先提供をご希望される方でご不明な点がありましたら問い合わせ下さい。

献眼による金銭的授受はありますか?

献眼によるご家族の金銭的負担はありません。また、提供は善意に基づく無償の提供ですので謝礼は出ませんが、厚生労働大臣から感謝状と大分県からは知事の感謝状が贈呈されます。